él Merayの洋服ができるまで
el Meray(エルミレイ)の商品は、企画から生産・在庫管理まですべて岐阜県で行っています。
「東京や大阪、名古屋ではなく岐阜なの⁉」と思われる方もいるかもしれません。
ですが、岐阜は昔から繊維の街として知られた街。
今も、生地屋さんや縫製工場、OEM(自社で製造した製品を、他社のブランドで販売する製造業社)など、さまざまなアパレル関連企業があります。
あなたが着ているあの有名ブランドも、実は「岐阜で作られていた」なんていうこともあるかもしれません。
そこで今回は、el Meray(エルミレイ)の洋服がどのような流れで作られているのかをご紹介します。同県の業者と連携することで、企画側と職人側の思いを共有化し、よりよい製品を作ること。さらに、アパレルマイレージの削減も目指しています。
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1.商品企画
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まずは、そのシーズンに作る服の企画を考えます。
el Merayは少人数体制で運営しているブランドのため、一度にたくさんの型数は作れません。
企画としてあげるのも大体10型程度。
アイテム、デザインはもちろん、カラー展開、サイズ展開、素材、販売価格などもこの時点である程度決めていきます。
同時に企画は、工場さんとも擦り合わせ。実現可能かどうかも含め、様々な意見を出し合っています。
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2.生地選び
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次に型番ごとに、使う生地を選びます。
いくらよい企画でも、それに合う生地と出会えなければ実現できません。反対に、生地に一目惚れしてしまい、その生地を活かすために企画自体を練り直すなんてことも!
生地は、岐阜の生地問屋さんで選んでいます。
生地の種類は無限と言ってもいいほど膨大!
すべて一枚一枚見ているといくら時間があっても足りません。
そのため、先に企画書を送り、予めよさそうな生地をピックアップしてもらっています。さらに「もう少しハリが欲しい」「洗濯機で洗える生地を」などリクエストすると、よりぴったりな生地を提案してくれます。
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3.パターン起こし
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次に、パタンナーと打ち合わせをします。パタンナーとは洋服の型紙(パターン)を起こす人のこと。
パターンによって、洋服のシルエットや動きやすさも変わってくるため、とても重要な工程です。豊富な経験と高度な技術が問われます。
el Merayでは、歴30年のベテランパタンナーさんに依頼しています。経験豊富で、こちらの思いを的確に汲み取ってくれるため大変助かっています。
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4.付属品選び
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パターンができたら付属品を選びます。
付属品とは、ボタンやファスナー、裏地など生地以外の部品を指します。
特にボタンは服の印象を左右するものなので、慎重に選んでいます。
付属品も本当に種類が多く、例えば「裏地」と一言で言っても多種多様。ストレッチが効いているもの、清涼感のあるものなど、より商品に合った裏地を選びます。
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5.サンプル作り
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パターンと使う生地などが決まったら、サンプル(試作品)を作ってみます。
いくらイメージ通りの生地でも、実際に仕上げてみると「あれ?思ってたのと違う」ということもあります。
また、生地の特性とデザインがマッチしておらず、生地がピリついたり、シルエットが崩れるというケースも。
サンプルを見て、パターンを修正したり、生地を変更したりして、イメージに近づけていきます。
サンプル1回で量産に進むことは稀で、このやり取りを数回繰り返すことが多いです。
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6.グレーディング&量産
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サンプルでOKとなったら、グレーディングです。
グレーディングとは、サンプル用に作った標準サイズのパターンを元に、大小サイズのパターンを作ることです。
全サイズのパターンが揃ったところで、量産に入ります。el Merayでは、サンプルから量産まで、すべて岐阜の縫製工場に依頼しています。
レディースアパレルメインの縫製工場で、経験・知識・技術ともに信頼できる業者さんです。
発注されたことだけをするのではなく、「この縫い方にした方が、シルエットがきれいにでるよ」「ここが見えない方がきれいだから、スリットを少し詰めましょう」など、よりよい製品にするための意見をしっかりと伝えてくれます。
私たちは工場長のことを「師匠」と呼んでいます ^^)
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7.プレス&検品
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商品をより美しく仕上げるのが「プレス」という工程です。
簡単に言えば、衣服や布地にアイロンをかけて、シワをのばしたり折り目をつけること。とは言え、自分たちがアイロンがけするのと、プロの技は別物です。スピーディに、かつ一本のシワもなく仕上げてくれます。
同時に、製品に不良がないかなどもチェックしてくれるので、お客様に良い品を届けるためにも大切な工程です。
このように、el Merayの商品は、岐阜の様々な職人さん・業者さんの協力の元で作られ、その後お客様へとお届けしています。
(上記の工程以外にも、洗濯表示タグの発注や販売価格と生産価格との調整など、細かい工程はありますが、ここでは省略しました)
自分の着る服が、どんな工程で作られているかを知ることは、SDGsにもつながります。
私たちが目指すのは、一着一着にストーリーのある服。作り手の思いを感じられる服。
手に取った一着を、愛情をもって着て頂けることを願っています。